小児の治療で大切なのは、なるべく歯医者は怖いところというイメージを付けさせない事です。
そのため、当院では緊急性のある場合を除き、お子様本人が自らの意志で口を開けて治療をしようという気持ちを育てたいと思っております。
最初からいきなり虫歯を削って治療というのではなく、まずは雰囲気や器具に慣れる練習から始める様にしております。
治療に連れて来られる親御様には最初はご苦労をおかけしますが、雰囲気に慣れれば治療が出来る様になることがほとんどです。
無理せず少しずつでも進めていきましょう。
虫歯の一番の原因は細菌です。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には細菌はいません。細菌の量は生後19か月から31か月の間に決まります。この間にいかに細菌を増やさないかが重要です。
親御さんやご家族の方が口に含んだものを食べさせたり飲ませたりする事で細菌が移っていくのですが、親御さんに虫歯や歯周病があると移る菌量が多くなり、その結果お子様が虫歯になりやすくなります。
*子供の歯は大人の歯よりも虫歯になりやすく、進行も早いため早期発見が重要です。定期検診をお勧めします。
シーラントは奥歯のかみ合わせの部分の溝にプラスチックスの様な白い樹脂を埋めて虫歯予防をする方法です。3歳~12歳前後のお子様に有効で乳歯の奥歯や生えたばかりの永久歯にしてあげるととても虫歯になりにくくなります。
フッ素塗布はフッ素を含む塗布剤を歯に塗ることで歯質を強化し、フッ素の膜で歯を虫歯から守る方法です。
ご家庭でもできますが、当院ではフッ素濃度が高いものを使用しています。
●食生活のリズムが大切
基本的には3度の食事とおやつの回数は1回を目標にしましょう。
食べ物や飲み物を長時間口に入れたままダラダラと飲食していると虫歯になりやすくなります。
●細菌を減らす
お食事やおやつを食べた後は歯ブラシをするようにしましょう。
小さなお子様は親御さんの仕上げ磨きが必ず必要です。また、デンタルフロスを用いて歯と歯の間の歯垢も取り除く様にしましょう。
●歯を強くする
普段の食生活でバランスの良い栄養食を規則的にとり、歯質のよい強い歯を作るようにしましょう。
また、年齢に応じたフッ化物の応用で虫歯になりにくい歯にします。
リコールでは・・・
お子様の症状が治療により改善されているか、新しい虫歯ができていないかをチェックします。また、悪い噛み合わせ、指しゃぶりなどの悪癖、乳歯から永久歯の交換の異常など成長を妨げる原因となるものがないかも確認していきます。
虫歯予防の観点から歯磨き・仕上げ磨きのチェック、フッ素塗布も行います。